セイコー マリーンマスター プロフェッショナル -SEIKO MARINEMASTER PROFESSIONAL NO.SBBN025-
セイコーのダイバーズウォッチの紹介です。
セイコーのダイバーズウォッチの歴史は古く、50年以上まえの1965年に国産初のダイバーズウォッチを発売し、150mの防水性能でした。現在の形のマリーンマスターは、1975年に発売された物が原型のようで、殆ど形が変わっていません。当時で既に600mの防水性能を実現していたそうです。現在のマリーンマスターは1000m飽和潜水用防水になっています。
ビッグフェイスの『ツナ缶』
形状は独特な形をしていて、外胴プロテクターと言うセラミック製プロテクターを装着した、チタン製のワンピース構造になっています。この形からセイコー マリーンマスター プロフェッショナルは、通称『ツナ缶』と呼ばれ、親しまれています。
ケースサイズは、50mm近いビッグフェイスで、時計の視認性はバツグンです。リューズは、4時位置に存在し、手首を曲げても干渉しない作りになっており、潜水時に水が入らない様にねじロック式リューズで完全に密閉する事ができます。
回転ベゼルは、ダイバーズウォッチには当然の逆回転防止ベゼルの120分割回転構造で、0.5秒間隔で逆回転する仕様になっています。
カレンダー機能は、日付と曜日が表示される仕様で、セイコー時計では良く見る日本語表記の曜日にも対応しています。日付と曜日個所は、平日は黒背景に白文字で土曜日が黒背景に青文字、日曜日が黒背景に赤文字となっています。平日は見やすいのですが、土曜日、日曜日が少し見にくいように感じますが、わからない事はないので、大した問題ではないです。
オーバースペックが信頼の証
私のマリーンマスターは、型番SBBN025のクオーツ式(電池式)で、1000m飽和潜水用防水になっています。1000mは、明らかにオーバースペックですが、それだけ信頼性がある証だと思っています。公式ホームページには、実際に潜水して1000m以上の防水があるかの実験をおこなった映像もありました。その映像は、1000mどころか3000m超えても動作している物が流れていました。
ダイバーズウォッチは、通常、深く潜るとケース内にヘリウムガスが侵入し、内圧が上昇して時計のガラス面を破損させるそうです。他社製は、ヘリウムガスを外部に放出する構造を採用する中、セイコーは内部に侵入させない密閉構造を採用して、気密性を高めたそうです。どちらの方が、良いのか素人の私にはわかりませんが、ヘリウムガスさえも侵入しないほどの気密性ならば、どんな状況下でも動作し続ける腕時計と言うことですね。
クオーツ式のダイバーズウォッチは電池寿命が命綱
クオーツ式のマリーンマスターは電池寿命が5年もつのですが、5年後突然電池が切れたら困ってしまうので、電池の寿命がわかるように時計に細工が施されています。『5年後突然電池が切れたら困ってしまう』と書きましたが・・・嘘です。私は絶対に困ることは無いです。私は、スキューバダイビングをしないので、突然電池が切れても、『あっ!切れた』程度で終ると思いますが、スキューバダイビングをする人にとっては、潜っている時に『あっ!切れた』は命に関わってくる事なので、電池が切れるタイミングを時計に刻みこまれています。
裏蓋(ワンピース構造なので裏蓋は存在しませんが)のフチの所に西暦が刻まれていて、駆動してから5年後の年と概ねの月の箇所に印が刻まれています。この印を目安にスキューバダイビングをする人は、前もって潜る前に電池交換をするのです。写真だと、『2022年8月』位に電池交換が必要だとわかります。
因みに、電池交換は初回のみサービスで無料交換が出来るチケットが同封されています。こう言う気配りサービスは、さすが日本のメーカーだと思える所です。
メタルバンドに変更して楽しむ
バンドは、このシリーズのモデルからポリウレタンバンドから、耐久性が高い強化シリコン素材に変更になりました。耐久性が高いだけでなく、付け心地がポリウレタンとはまったく別物になっていて、見た目も高級な印象があるバンドになっています。強化シリコン素材なので、バンドだけでもポリウレタンバンドとは違いかなり高価な物になります。
私は、普段はバンドをメタルバンドに変更して使用しています。海や川などの水辺の場合は、強化シリコン素材のバンドで使用するのですが、普段の街中等は汗や汚れが気になってしまうので、メタルバンドに変更しています。
このメタルバンドも色々とネットで検索して、最終的にベストな高級感のあるバンドを買いました。バンドのベルトサイズを測ると22mmのようなのですが、メタルバンドですと干渉してしまう恐れがあると口コミ等に書いてあったので、21.5mmと言う絶妙なサイズのバンドを買いました。説明分には、セイコーの『ツナ缶』にベストと書いてあったので、そこも選択した理由になりました。
まとめ
かなりのオーバースペックの時計ですが、オメガ スピードマスター プロフェッショナルと同じように、ビッグフェイスで昔から変わらぬ形状の腕時計が、所有する喜びと着けた時の『時計をしているぞ』と言う実感があるマニア心を刺激する最高の物です。