茶芯のブーツはどのクリームでメンテナンスするべきか〜レッドウィング アイリッシュセッター 6インチ ラウンドトゥ(RED WING IRISH SETTER 6″ ROUND-TOE STYLE NO.9870)〜
今回は茶芯のブーツ、レッドウィングの6インチ・ラウンドトゥのメンテナンスです。
以前、レッドウィングの6インチ・ラウンドトゥでも書きましたが、ブラッククロンダイクレザーはオイル等の浸透が中々しなくて、保湿が出来ているのかと思うレザーだと書きました。しかし、見つけました。保湿が出来て、しかも、光沢が出てメンテナンスには最適なクリームがあったので紹介します。
まずはブラッシングて汚れ落とし
通常メンテナンスも兼ねているので、汚れ落としから行なっていきます。
まずは、ブラシで表面の汚れを掻き出していきます。8インチモックトゥとは違い、ベロの部分は複雑な作りではないので、ブラッシングだけでもホコリ等は落とせます。
古いオイル等を念入りに拭いてスッピンに
ブラッシングが終わったら、固く絞った濡れタオル等で、古いオイルを落としていきます。汚れがひどかったので、念入りに拭いてスッピンにしていきます。古いオイル等が残っていると、その上からオイルを重ね塗りになってしまいますので、余計に栄養が浸透しなくなってしまいます。面倒でも隅々まで拭くようにします。
レザーに栄養補給
ブラッククロンダイクレザーは、中々オイル等が浸透しないのですが、乳化性のクリームだと浸透しているように見えるので、M.モゥブレィのデリケートクリームで栄養補給をしていきます。栄養が入っていかないように見えても、塗り過ぎには注意しましょう。
実験的にクリームでのメンテナンス
レザーへの栄養補給が出来たので、次にいよいよ表面へのメンテナンスになります。今までは、万能オイルのラナパーレザートリートメントで栄養補給とレザー表面へのメンテナンスを行ってきましたが、今回は、実験的にクリームで光沢を出すメンテナンスをしようと思います。
ラナパーレザートリートメントは、通常のレザーであれば、栄養補給や光沢を出すのには良いと思うのですが、クロンダイクレザーはオイル系だと弾いてしまっている様に感じます。
サフィールノワールのコードバンクリーム
そこで、オイルでは無く、乳化性クリームのサフィールノワールのコードバンクリームでレザー表面のメンテナンスをして行こうと思います。
なぜ、サフィールのしかも、コードバンクリームなのかといいますと、浸透しにくいレザーでもコードバンクリームだと浸透しやすく、光沢も出やすく出来ているので選択をしました。
茶芯のレザーなのでブラックの補色は考えていなかった為、ナチュラル色を買うのに色々と見て探して見ました。サフィールのクリームは、乳化性クリーム程サラサラでは無く、以前購入したM.モゥブレィのコードバンクリーム程固めでは無いと調べましたので、ある程度クリームが浸透しつつ、光沢が出てくるサフィールに決めました。
感動!シットリしていて光沢もバッチリ
サフィールノワールのコードバンクリームですが、結果から言いますと、選択して正解でした。もう最高です。確かに、クリームはサラサラし過ぎず、丁度良い固さで塗りやすく、隅々まで塗る事が出来ます。クリームを塗り終わったら、5分置くと書いてありますので、浸透するまで少し待ちます。
ブラッシングをして『磨き』をかけるのですが、この時に感動しました。光沢は普通に出てきたのですが、光沢が出て来たのに感動したのでは無く、レザー表面がシットリしていて、尚かつ、光沢が出て来たのに感動しました。今まで、レザー表面のシットリ感は感じたことが無かったのですが、このクリームは浸透していると本当に感じる事が出来ました。M.モゥブレィのデリケートクリームでの栄養補給も要らないと感じさせる程、シットリしました。
更にクロスで磨くと綺麗な光沢に
ブラッシングで磨きをかけただけだと、クリームがレザー表面に残ってしまっているので、最終的に磨き用クロスで磨き上げると、更に綺麗な光沢が出てきます。
まとめ
本当におすすめのクリームになります。今回は、実験的に行いましたが、今後毎回、このメンテナンスになると思います。それ程、感動があり良い物を買ったと思えます。
このメンテナンスは、光沢が出る方法になります。ラウンドトゥは、ワークブーツの種類になりますので、光沢では無く自然な色合いで経年変化を楽しむ方には、おすすめ出来ないかも知れませんが、ブーツのシットリ感は感動してしまいますので、たまにはシットリブーツを愛でるのはいかがでしょうか。