アンティークのグランドセイコー自動巻腕時計-グランドセイコー ハイビート 自動巻(GROUND SEIKO HI-BEAT 5646-7010T)-
今回紹介するのは、アンティーク腕時計です。
グランドセイコーのこの腕時計は、Cal.5646で56系と言われる最後のモデルです。正確な年代は判らないのですが、1971〜1973年位まで販売された物だと思います。
グランドセイコー・・・だった
このグランドセイコーは、私が父から譲ってもらった物になります。発売当時は、当時の物価から考えると多分相当高かったと思いますが、二つ返事で譲ってもらえました。
譲ってもらった当時は、機械式時計など持っていなくて、しかも、グランドセイコーというブランドさえも良く知らなくて、セイコーの時計だから大して高くないだろうと思っていました。
良く調べると、グランドセイコーというブランドだけで無く、機械式のこのモデルは結構優秀で、しかも、お高い時計だとわかりました。
ケースサイズは丁度良い
ケースサイズは、カタログ上36.4mmと通常サイズになっています。今時の時計としては、若干小さいように見えますが、フォーマルスタイルやスーツスタイルには、さり気ない大きさのためスッキリ見えて、丁度良い大きさだと思います。
見た目は『Simple is Best.』
フェイス部分は、物凄くシンプルですが、カレンダー機能(日付と曜日)が付いている仕様になっています。曜日は、セイコーでは良く使用されている、日本語表記にもなります。
文字盤は、白に近いクリーム色をしています。真っ白だと文字盤のくすみ等が目立ちそうですが、クリーム色なので、40年以上も経過している時計にしては、綺麗に見えます。
メダリオンは取れやすい?
残念なのは、裏蓋のメダリオンが無い事です。父からゆずり受けた時には、すでにメダリオンは、無い状態でしたので、取れやすい部分なのかも知れません。
高精度のハイビート
時計の名称に『ハイビート』とある様に、振動は、28,800回/時(1秒間に8振動)の高精度の時計になります。当時(1970年代)で、ハイビートと呼ばれる精度を出すのは、かなり優秀だったと考えられます。
日差としては、大体±30秒程です。ハイビートとしては、少し差が出過ぎでしょうか。古い時計なので、部品消耗で、正確性に欠けるのかも知れませんね。
リザーブは優秀で、2日間位は持つように思います。48時間以上持つので、今、発売されている自動巻時計と引けを取らない程優秀です。
オーバーホールで長持ちさせる
アンティーク腕時計の部類に入るグランドセイコーですので、長持ちさせるのであれば、オーバーホールは必要だと感じます。数年前に知り合いの時計店にオーバーホールを出しましたが、格安でやってもらったので、隅々まで見てもらえなかったと思います。
やはり高くても、オーバーホールは、セイコーに出した方が、文字盤の洗浄も行ってもらえますので、新品のようになって帰ってくると思います。やはり、少し高くてもオーバーホールに出す事により、長く使う事が出来ます。私もまた、オーバーホールに出そうと思います。
まとめ
アンティーク時計の紹介でしたが、機能的に見ても、デザイン的に見ても、現代の時計と変わり無く使用出来る物だと思います。
今の流行りは、原点回帰のアンティーク調なので、最新のスマートウォッチも良いけど、見た目もアナログな腕時計は如何でしょうか。