レッドウィング アイリッシュセッター オックスフォード-RED WING IRISH SETTER OXFORD STYLE NO.9895-
短靴のオックスフォードの紹介です。
レッドウィングの短靴なんて珍しいと思うかも知れませんが、8インチのモックトゥと同じ年代の1954年当時には存在していたブーツです。
アイリッシュセッターで当時の色を再現した、ゴールドラセット・セコイアの革を使用しています。これは、紹介した8インチモックトゥのSTYLE NO.9877と同じ革を使用しています。
モカシン縫いと言う製法
このモデルは、8インチ、6インチのモックトゥと同じ、モカシン縫いと言う靴のフチを盛り上げて縫う製法で作られています。
顔つきが、8インチであろうが6インチであろうが、はたまた、短靴のオックスフォードであろうが、みんな同じモカシンなので、8インチのモックトゥをただ短くしただけの様に見えますが、よく見ると作りが違います。
ブーツの横から見ると、8インチとオックスフォードでは、作りが全然違います。8インチのモックトゥは、ハンティングブーツなので水の侵入を抑える為に、サイドは切れ目のない1枚革で作成されています。
対して、オックスフォードは、デザイン重視なのか、2枚の革を使用し前後で別れた作りになっています。これは、6インチのモックトゥも同じ製法の、2枚の革で作成されていますので、6インチのモックトゥを短くしたら、オックスフォードに近くなる作りになっています。
オックスフォードの違い
他のレッドウィングのオックスフォードとの違いは、ハトメ(紐を通す穴)が5つあるところでしょうか。他のオックスフォードは、4つなので5つある事でガッチリ留められる所です。実際には、他のオックスフォードを所有していないので、4つがガッチリ留められないかわかりませんが、見た目の好みになると思います。
レクタングル・バータック・ステッチとはなんぞや
オックスフォードだけで無く、8インチ、6インチのモックトゥと共通しているのですが、アイリッシュセッターには、長方形の縫い目(レクタングル)があります。発売当時のアイリッシュセッターにも付いていて、現在の製法ではいらないと言う話ですが、当時の復刻版としてステッチを入れているようです。
なぜ、現在の製法ではいらないと言われているのかと言いますと、ステッチのほつれ防止のために付いていたのですが、型紙の改良やステッチの取り回しの変更で強度がまして、補強が必要なくなったからだそうです。と言う事は、現代のモックトゥのアイリッシュセッターは、『復刻』の証でレクタングル・バータック・ステッチを入れてあるのですね。
まとめ
革は、やはり最初は硬いですが、慣れて柔らかくなれば、履きやすく夏でも快適に過ごせると思います。夏でも革好きなら革靴で過ごしたいので、どうせならブランド物のレッドウィングのオックスフォードは如何でしょうか。
オックスフォードの方も8インチのモックトゥと同様に、経年変化(エイジング)が楽しめますので、報告していきたいと思います。